20数年ぶりの再会

「井上君」

お昼休みに店を抜け出しコンビニに向かっていた時のことでした。二十年ぶりの友人に会いました。

上京して専門学校に入ったとき、大半の生徒は本気で料理人になるという感じではなく、ただ資格を取りに時間つぶしで来ているという感じで、授業中もすごくうるさかったです。あまり人としゃべらなかった僕でしたが、同じように静かだった彼とは何度か学校内や公園にいったりして話をしました。

彼は上京組ではなかったのですが、電車で時間をかけて学校に通ってきていました。実家が定食屋をやっていたため、家を継ぐために通っているのだと言っていました。

 

「ひさしぶり」と言われ、ひさしぶりと僕も返します。

こんなところで何をしているのかと聞くと、

「ちょっとね」と彼は言います。家の人は元気なのかと聞くと、

「元気だよ、おかげさまで。そっちは」

僕も元気だと伝えました。そう、と彼は言い、

「お店、この近くなの?」と聞かれた僕はうなずき、ハーグストゥーヘンに来ないかと彼を誘いました。急いでいるからと言って彼はそれを断りました。

「また。」とこちらに手をかかげたので、僕も「また」と言って別れました。

 

20年数年ぶりの再会でした。

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