これからは君たちの判断で

「そうすると、定番メニューがなくなってしまうのでは?」

休憩室でテーブルを囲んで話し合っていたのは、外国からのお客様が来たとき、宗教上の理由からカレーの具材が食べれられない方がいらっしゃるということでした。

 

あるスタッフが、具材をトッピング制にしようと言いました。そうすればどのお客様にも料理を楽しんでもらえると。

私はその案に反対しました。

「トッピングにするんだったら、他のカレー屋さんに行けばいいじゃないですか。うちはうちのメニューがあってお客様はそれを求めにやってくるんでしょ。常連さんだってあまりにも新規のお客様ばかり増えたら、居場所がなくなってしまいます」

「じゃあ、外国からいらしたお客様はどうすればいいの?」

別のメニューを注文してもらえばいいのでは?といったんは思ったのですが。ちょっと思い当たることがありました。

 

外国に行ったとき、なじみの食材が食べられるとほっとするという話をよく聞きます。私も一度国外で慣れない食に苦しみ、故郷の味を食べて救われたことがあります。

ただ、そうなると、ハーグストゥーヘンとはいったいどういう店なのか。根幹のところから見直す必要が出てくるのです。常連さんを大切にするのか、新規のお客様をとりいれていくのか。

そこで判断をあおぐため店長を呼びました。店長はこう言います。

「任せます。決まったら、それに私も従います」

店長は、それじゃよろしくと言って出て行ってしまいました。

いつも店長に任せていたので、正直、どうしたらよいのか分かりません。

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