ドッペルゲンガー

朝方まで見ていた夢があります。

昔の彼女に似ている後ろ姿を見つけました。

彼女だろうか、いや、こんなところにいるはずはない。でも、会いたい。

もし間違っていたとして、それでいい。

似ている、それだけでもいい。

 

早歩きをして女性の脇まで近付いて行くと、横顔もそっくりです。

女性の前に立つべきか。いや、そこまでしたら、変質者になる、それでも。

さらに早歩きをして女性の五メートルほど前まで行き、そこで後ろを振りかえりました。

見れば、彼女そっくりです。

彼女のようです。ただ、服の趣味が違う。

そこまでおとなしめのファッションではなかった気がする。思い切って名前を呼びます。女性がこちらに視線を合わると、こう言いました。

「ごめんなさい。私、ドッペルゲンガーなんです。」

 

枕もとの時計を見ると、いつもより早く目が覚めていることに気がつきました。

まだ時間がある。「もう一度眠り、夢の続きを見よう」そう思い寝ました。でも結局、彼女の夢を見ることはできませんでした。

 

出勤して、夏場、カウンター近くに設置し、しまわれないままになっていたジュークボックスをいじります。自分の好きなアーティストの曲が入っていたことを思い出したのです。そのアーティストの曲に、「いまならもう一度やり直せるのに」という歌詞の曲があります。その曲を、我も忘れて探しました。

結果、アーティストは見つかったのですが、求めていた曲は見つかりませんでした。ジュークボックスがつくられたときに、その曲はまだ発表されていなかったのです。

「タイミングだよ」そう言われたような気がしました。

 

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