中古PC

パソコンを中古で購入した友人がいました。

「これ、買わない?」

と聞かれて、悪くないモノだったので、いくらだ?と聞こうとしましたが、購入そうそういきなりこんな話を持ちかけてくることにあやしさを感じました。

 

そのパソコンはネットオークションに出ていたものらしいのです。元値が高い製品なのですが、最初から修理する前提で販売されていたらしく、商品が到着してそうそう、電気店に行って修理をしてもらったのだそうです。取りに行くと、受け渡しのときに店員がどこか思わせぶりな態度をとったような気がしたとその友人は言いました。帰ってきてからパソコンを開くと、それを使用していた前任者のデータが出てきたのだと言います。

どんなデータが入っていたのかと聞くと、いったんは口をつぐんだ友人でしたが、私の顔を見て、言っても大丈夫か確認した後、

「遺書」

と言いました。

 

すぐには言葉が出てこなかった私ですが、いくぶん気持ちが落ち着いてから、

「消去したらいいんじゃないの?」

と言いました。すると友人は、それが出来ないのだと言います。

なぜ出来ないのかと聞くと、

「分からない。どんなにやっても消えない」と。

そんなことがあり得るのかと私は言いましたが友人は、

「あり得るのだから仕方ない」

いくらしたのかと聞くと、2万円で買って、修理が5000円だったと言います。

2万5千円という、まあまあの値で購入したことで、そのまま廃棄するという決断に踏み切れないと彼は言います。

 

今は価値が変わっていても、購入時の時価をいつまでも心の中でひきずってしまう。そんなくせがとれないうちは、正常な判断は下せません。

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