カウンターパート

『カウンターパート』という言葉があります。《対等な立場にある相手》という意味合いです。テレビで、あるベテラン俳優さんが出ていたのを見て思いました。この人、浮いているなと。

演技が下手ということではありません。その俳優さんだけ風格がありすぎて、他の俳優さんや演出のもろもろがチープに見えてしまうのです。この人には、別のより高い環境が用意されてしかるべきだと感じました。

 

話はハーグストゥーヘンに戻ります。

当店の料理を召し上がったお客様の話です。とても品のある女性で、

「ここは、かなり以前から、長くやっていらっしゃるところですか?」

と何か当てがあってそうおっしゃっているようでした。

これは私の勝手な推測になってしまうのですが、そのお客様はお店を巡り歩いて、何かを探していらっしゃるのではないかと思いました。その証拠に、ここから比較的近くにあるお店の名前を挙げられ、「あそこにも行きました」とおっしゃいました。

お客様が当店で注文されたのは『かつさんど』とコーヒーミルク。

ご自身の求めている味ではなかったのか、ときおり浮かない表情を浮かべては、何かを思いながら召し上がっていらっしゃるようでした。お出ししたものは完食して下さいました。

 

おそらく第一線で活躍されてきたであろう品格のあるお客様にとって、当店の『かつさんど』とコーヒーミルクは、お客様に釣り合う『カウンターパート』ではなかったのかもしれません。当店のサービスが来店されるすべてのお客様に喜んでもらえるものとは限りません。ただ、やれることをきちんとやっていたかどうか、もう一度確かめてみたいと思います。

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