う○こパンを買うということ

裏拳が口に直撃しました。軽いやつです。

「あなたですか、噂を流してるの?」

うちの店に出張販売に来ているパン屋の売り子さん。厳しい顔つきで僕の目を見つめます。騒ぐなと言っているようです。口をふさがれている僕は小さく首を横にふります。でも信じてもらえていないようです。

 

「困るんですよ。噂がひろがってます。PTAが調査にのりだしてます」

どうも、先週買った『う○こパン』。小学生の男の子たちにひそかなブームになっていたのですが、PTAの知るところとなったとかならないとかで問題になり始めているようです。

「僕じゃないですよ。誰にも言ってません。店長さんと約束しましたから」

本当かという顔の売り子さん。

放してください。余計に怪しまれますからと彼の手をふりほどきました。

理解しづらい表情の売り子さん。

小声で、

「いくつ?」

二つお願いしますと伝えると、

「あなたの他に誰かが?」

いえ、ぼくが二つ食べたいのです。

「ハエは?」

ハエ? ああ、あのチョコクリームの上にのっていたハエの形のチョコチップか。じゃあ、それも。

「30円づつで、プラス60円」

え? ハエそんなに高いの?

 

出て行くとき、売り子さんは僕の目をじっと見つめて、

「絶対言うなよ。言ったら、埋めるからな」

僕にはそう聞こえたような気がしました。

出て行くとき、なぜか彼は笑っていました。

これが、う○こパンを買うということなのか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントフィード

トラックバックURL: http://www.iyashinohaugstuhain.com/%e6%9c%a8%e6%8a%9c/%e3%80%8c%e3%81%86%e2%97%8b%e3%81%93%e3%83%91%e3%83%b3%e3%80%81%e3%80%8d%e3%80%8c%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%81%a3%ef%bc%81%e3%80%8d/trackback/