カレー兄弟、冷やし中華を頼む

赤ちょうちんカウンターが設けられて数日が経ちます。

夜の赤ちょうちんの下には、少し不釣り合いな男性が二人。カレー兄弟と噂の小学生の兄弟です。

鍵をなくしてしまって家に入ることができなくなってしまったため、家の前で待っているべきかお父さんに電話で問うたところ、外は暑いし危ないかもしれないので、ハーグストゥーヘンでお父さんの帰りを待つようにと言われたのだそうです。その日お父さんは会議で遅くなる予定だったため、夕飯もハーグストゥーヘンで食べてくるように言われたそうです。

何を注文するのかなと思ったら、「冷やし中華下さい」とお兄ちゃん。二つでいいですかと聞くと「はい」と言ってうなずきます。それを見て「お兄ちゃん僕ジュース」と弟君。少し間をおいてから、「じゃ、オレンジジュースも下さい。あと、コーラと、フルーツ・パフェ。それと、白玉あんみつもお願いします」そんなに頼んで大丈夫かなと思いましたが、聞くと、白玉あんみつはお父さんのためだと言います。

 

二人が食事を終えて、コップの中の氷を口に含んでカリカリしていました。弟君は半分くらい残していたのに、お兄ちゃんの方は頑張って完食しました。そこへようやくお父さんが到着。弟君がお父さんにとびつきます。お父さんは「もう食べたのか?」とお兄ちゃんに聞くと、頷いたお兄ちゃんに「ご苦労さん」と言って頭をなでてあげました。しばらくの間、お父さんは白玉あんみつを食べて家族でゆっくりしていらっしゃいました。弟君はかなり眠そうです。

帰り際、お父さんが赤ちょうちんカウンターに売っていた昔懐かしのメンコと、お子さんたち用に駄菓子を買っていかれました。もう弟君は眠っていて、お父さんにおんぶしてもらっていました。「また、お越しください」と私がいうと、お兄ちゃんが目であいさつしてくれました。

最近の子供たちがどういうふうに育っているのか私はあまり詳しくありません。でも、中身はいつでも変わらぬ《純真さ》を秘めているのではないでしょうか。

 

追記:以前もお子さんが朝までイスをくっつけてその上で眠るということがありました。そろそろそういったお客様のために、寝室やシャワールームを用意してもいいかもしれません。店長に相談してみようと思います。