将来へのつけ。きっかけは今の自分たちにあり?

赤ちょうちんカウンターが設けられて皆さん何かくすぐられるものがあるのか、カウンターに席をとるお客さまが増えたような気がします。そこに座った二人組の30~40代の会社員のお客さんたちがこんなことを話していました。

 

「バブルの人たちは時代がよかっただけとかさ、羽振りがよかったけど何にも得てないみたいなこと、みんな言うじゃない?」

二人の間には、サイダーが一本づつ、焼酎が傍らに一ビン。昔懐かしのスナック菓子が双方でつまめるように袋の真ん中が開けてあります。赤ちょうちんカウンターで販売し始めたメンコをテーブルに叩きつけながら話は続きます。

「いまほら、若いやつは≪お酒飲まない、タバコ吸わない、車に興味ない≫っていうじゃん。まあ、タバコ吸わないっていうのは悪くないけど、酒飲まないってなると、どうやって腹わった関係きずくことができるのかっていうさ。俺らから始まってんだろ? そういう流れ。それを後輩たちにも引き継がせるってなるとさ……。 お前んとこは、どうなの、大丈夫なの?」

 

カウンターのグラスを磨きながら話に聞き耳を立てていた私も、これにはいくつか共感するところがありました。前まであった流れをただ否定して、あとのことは何も考えずに主張だけはする。こういうことは子供にも出来ます。では、《創出する》となると、これは難しい。中長期的に持続可能なシステムともなればなおさら。

 

怪談話よりもこちらの方がはるかにぞっとするもののように私には思えました。